マクドナルドの謝罪会見

日本マクドナルドが昨日、輸入元である中国上海の食品加工会社が使用期限切れの食材を使用していた問題で、サラ・カサノバ社長が「大切なお客様に不安を与え、心配をおかけしたことを深くお詫びします」と謝罪。

しかし報道で見る限りでは多々問題があったと感じた会見でした。
気になった点は、

①問題発覚から社長が登場するタイミングが適切であったのか

②外国人社長だからといい、極身近な一般消費財である商品であるにもかかわらず、謝罪が英語で適切だったのか

③「1つの都市、1つの工場で働く悪意を持った数人の従業員の行動」だと、状況把握、並びに原因究明が出来ていない段階でなぜこの様な断定ができるのか。

④他の仕入れ先の安全性は確保されている・・・信用できる具体的な材料は?

⑤上海の不適切食材が、日本向けに出荷されたと確認できていない
つまりは現状すら把握できていないことを意味するのでは?

⑥対象商品を使った商品を購入した客に対する返金は現時点では考えていない。
という言い方をするのであれば、どの様なタイミングで検討や決断をするのかを言わなければ成立しないと言えます。
加えて、上海の加工会社には損害賠償を請求する方針は明言…。

残念ながら今回の謝罪会見は、どっからどうみても「自己主張会見」であり、当社に非はないということを主張したに過ぎません。消費者はどっからものを仕入れようが、マクドナルド社だから購入しているわけであり、仕入れ先の選定責任は当然のことながらマクドナルド社にあります。

加えて管理不行き届きという責任も逃れることはできません。

自己主張社会、訴訟社会であるアメリカでは今回の自己主張会見が効果的なのかも知れませんが、ここは日本であり、日本流の謝罪会見をする必要があります。あくまでも判断するのは日本人の一般消費者であるという視点が欠如している、或いは無視しているように思えてなりません。

今回の会見により、日本マクドナルドは逃げるという印象を与えてしまったのではないでしょうか?どうここから挽回するのか、注視していきたいと思います。

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