拡散時の受け皿

SNSを活用した拡散を狙いたい、という言葉を耳にすることが増えました。

確かに拡散させることができれば絶大な効果があることは明白であり、これを狙っていくためにも他のメディアも含めてSNSも重要なツールとして位置付けていく必要はあります。

SNSでの拡散でいうなら最近の顕著な例として挙げられるのは「ALSアイスバケツチャレンジ」でしょう。単に氷水をかぶって何の意味があるのか、既に少なくとも2名の方がなくなっているという本末転倒な事態に陥っていることから否定的な意見もあるでしょうが、このALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病があるという事実を広めることには十分寄与したことは間違いのない事実でしょう。

このアイスバケツチャレンジはアメリカ発祥で、そもそも自由に寄付先を決められるというものだったらしく、親類にALS患者がいる方がチャレンジ風景を動画にアップたことから今回のような拡がりをみせたようです。

つまり日本ALS協会としても今回の急な拡がりは意図したことではなく、きっと驚いているというのが正直なところでしょう。協会としてホームページがあり、また島根県支部ではFacebookも立ち上げていることから急激にアクセス数が増えたのだろうと思います。これらのページのおかげでALSに対する理解がなされたことは言うまでもありません。

さてSNSによる拡散。お話をいただく場合に気になることがあります。

それは自社のホームページやFacebookなどのコンテンツが貧弱である、あるいは拡散した際のコンテンツが整備されていないというケースをままあります。
これはSNSのみならず、新聞雑誌やテレビなどでの露出の場合も同様ですが、きちっとした「受け皿」を用意しておかなければ意味がありません。

今回のケースで言えば、アイスバケツチャレンジだけ流行り、ホームページ等がなければALSに関する情報も理解されず、また寄付先に関する情報がなければ不信感を抱かれ寄付にもつながらないという結果になったでしょう。

ホームページは完成した時点から価値が下がっていくという見方もでき、それだけ更新やメンテナンスが重要だと思えます。

今後の拡がりを期待するためにも、足元のホームページ等を見直してみてはいかがでしょうか?自戒の念を込めて…。

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