広報に理解のない人の口説き方

広報業務は経営の一環であると言いつつ、広報に理解がない部長や役員、はたまた社長まで存在するのが現状。広報部門としては、トップダウンで進めたい案件があったとしても、どうしてもこれらの人たちが業務を推進していく上での障害となる。ではどの様にして口説くのが良いのか。

上役が広報に理解を示さない理由を3つ挙げる。まず第1に挙げられるのは、記事は広告に比べインパクトが低く、本当に効果があるのかという疑問である。この誤解を解くためには、継続的に効果的な記事を出していくことは言うまでもないが、最近の記事を集めてクリッピング集という販促ツールとして渡してみることだ。自身で商品の効果を謳うよりメディアの評価の方が、よほど訴求力があることが理解できるはずだ。

次に広報機能のメリットを余り理解していないということだ。一般的に広報の受信と言う機能は余り重要視されていない。そのため競合他社の情報を集め、理解の乏しい人たちに情報提供することで広報の有難みが解る筈だ。加えて競合他社との比較なども行い、経営の中での広報戦略の重要性を訴求する、また強化せざるを得ない雰囲気を作っていくことが必要である。但し、競合に比べ完全に見劣りしているため、“何をやっているんだ”と叱責を喰らって終わりと言うことがない様に表現方法は配慮した方が良いだろう。

そして最後は、過去に取材対応で失敗している経験があると言うことだ。過去に対応した取材で、“思った通りの記事が出なかった”、“悪く書かれた”などという経験があった場合、メディアに対する恐怖心から広報活動に積極的になれないという例が多々ある。これを改善するには、その上役の得意分野のポジティブ案件で取材を取ってしまうことだ。本人、記者とも事前十分な打合せを行い、記者から是非取材をという話し方が良いだろう。その際、上役の専門分野の専門紙誌を活用するのが効果的だ。取材対応の成功により、不安感が払しょくされ、その後広報に対し積極的になったと言う例は少なくはない。

広報93箇条 理解のない人には、広報での成功体験を

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